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自転車事故の保険について

弁護士業務の中で交通事故事件を取り扱っていると,自転車で事故を起こしてしまったがどうしたらいいですかというお問い合わせをいただくことがあります。

 

自転車を運転しているときに,歩行者にぶつかってしまうというような自転車事故は時々見受けられます。

自動車事故の場合は自動車保険に入っていることが多いので,事故を起こしたらご自身が加入している保険会社に電話をすることが一般的です。

自転車の場合も,同じように保険に加入しているかどうかを確認する必要があります。

自転車の場合に利用できる保険として,「個人賠償責任保険」という保険があります。

これは,日常的に発生する事故で他人に怪我をさせたり,他人の物を壊してしまったりしたときに利用できる保険です。

単独で契約している場合もあれば,自動車保険や火災保険などに特約としてつけている場合もあります。

特約でつけているという場合,自分で特約としてつけていることを忘れているということも良くありますので,自転車で事故を起こしてしまった場合には,加入している全ての保険を確認する必要があります。

なお,クレジットカードに附帯した保険もあるようなので確認が必要です。

さらに,個人賠償責任保険とは多少異なりますが,TSマーク付帯保険というものがあります。

これは,自転車販売店で購入の際に加入を勧められている場合があるようですが,更新をしていなければ1年間しか有効期間が無いため,事故があった時には利用できないということもあるようです。

 

このように,自転車事故に対応するための保険は様々ありますので,自転車をお持ちの方は個人賠償責任保険に加入されることをお勧めします。

なお,名古屋市では平成29年10月1日から自転車保険への加入が義務化されています。未加入に対する罰則はありませんが,加入していなかった場合には多額の賠償義務を負担する可能性があるため,個人賠償責任保険には加入されておくことをお勧めします。

(なお,高額の賠償義務を負うことに備えて,保険金額の設定は可能な限り高額にしておくことをお勧めします。)

ご不明な点等ございましたら,弁護士にお問い合わせいただければと思います。

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