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自転車事故における治療費の捻出1

弁護士業務の中で交通事故事件を取り扱っていると,自転車同士の事故にあってしまい,どう対処してよいのかというご相談を受けます。

自動車が絡む事故と異なり,自転車同士の事故の場合,保険会社が出てきて対応をするということが少ないようで,当事者同士でどうすればわからないという状態が原因となっているようです。

 

自転車同士の事故で怪我をした場合,治療費について,どのように対応すればよいでしょうか。

自転車同士の事故で,相手の方が100%悪いという事故で怪我をした場合を想定して検討してみます。

まず,相手の方が「個人賠償責任保険」に加入しているかどうかを確認します。

以前にも本ブログで個人賠償責任保険について記載したのですが,自転車事故の場合,相手の方が個人賠償責任保険に加入していれば,治療費を保険会社に負担してもらえる可能性が出てきますので,この確認が必須です。

仮に,相手の方が個人賠償責任保険に加入していないという場合,自身が加入している自動車保険で使える特約が無いかどうかを確認します。

各損保会社から自転車特約や交通事故特約といった名称で,自動車保険に附帯する形式で契約を勧めていることがあるようですので,その有無を確認します。

その他の方法については,後日続けたいと思います。